私的な決断の数は少なく。「服は10着」を着回す

私的な決断の数は少なく。「服は10着」を着回す

人工知能プロダクト・コンサルティング開発会社のシナモンCEOの平野未来(33)は、喋り出すとチャキチャキッとしていて親しみやすい。

「私の仕事は『これがイイ!』と思ったらすぐ動くスピードが命。だから私的な決断の数は極力少なくしたい。服はワンピースなどを10着だけ。自分に合う色をカラー診断して厳選したものだけを着まわしています」

http://eventregist.com/p/jfoauweor
http://cogoole.jp/searches/blog_detail/788/45192
このチャキチャキぶりが、ピッチ(投資家などへのプレゼンテーション)でのトークにそのまま生かされる。

野と初めて会ったのは、毎週木曜日に都内で開催されるスタートアップのプレゼンイベント「モーニングピッチ」(トーマツベンチャーサポート、野村證券主催)。今年4月の「人工知能(AI)」特集の日に参加したところ、朝7時なのに、ウソでしょ!?というぐらい都心のビル高層階の会場は熱気に溢れていた。100人を超す聴衆を前に、最初に登壇したのが平野だった。

昨年から、シナモンはAIビジネスに焦点を絞っている。 平野のモーニングピッチでのプレゼンは自社のAIプロダクトの一つ「Flax Scanner」について。自然言語処理の技術で文章の抽出や整理に費やす時間を大幅に削減する。

http://cogoole.jp/searches/blog_detail/788/45191
http://peatix.com/group/55914/
例えば保険業界では申込書や口座振替申請書にこの技術を採用するケースが多く、クライアントは国内外の大手金融機関や保険会社など10社近くにのぼる見込みだ。他にも、社内の会議調整をするチャットボット(ユーザーのメッセージに自動応答するプログラム)のAIプロダクトは、すでにベトナム最大手の通信会社と成約した。展開中のAIビジネスの基盤となる技術はすべて、「面倒な作業はAIに任せてホワイトカラーの生産性を上げるために開発したもの」(平野)なのだという。

ピッチ後、会場は挙手の嵐に包まれた。平野は大企業の新規事業担当者からコアな技術の解説を求められても、人工知能の企業への浸透ぶりや世界市場予測といったビジネス寄りの質問を受けても、右に左に青竹を斬り抜く武術家のようにスパスパと歯切れよく切り返していた。